News 神と人共に助かる信心に

 教団では、教祖様が天地金乃神様のお頼みを受けて、取次に専念されるようになった安政6年10月21日(新暦11月15日)を立教の日としている。【金光新聞】

 立教150年のお年柄を1カ月半後に控えた11月15日、本部広前会堂では午前10時から立教記念祭が仕えられた。

 教主金光様は祭詞ご奏上で、「教祖様が、『世間になんぼうも難儀な氏子あり、取り次ぎ助けてやってくれ。神も助かり、氏子も立ち行き』との神様のお頼みを『仰せどおりに家業をやめて、お広前相勤め仕り』と受けられ、取次のご用に専念されたことによって、人が助かることになり、今年で149年を迎えることは、もったいなく、ありがたいことです」と、お礼の言葉を言上された。そして、立教150年に向け、教団・教会活動のさらなる展開を願われた上で、この道のおかげの自覚をもとに、「全教そろって、『神と人とあいよかけよで立ち行く在り方を世界に顕現する』というご神願成就のお役に立たせて頂きたい」(口語要約)と、祈りを込められた。

 続いて、金光家総代、参拝者総代が玉串を供えた後、教主金光様は神前中央に設けられた演台に進まれ、「立教神伝」を捧読(ほうどく)された。

 祭典後、佐藤光俊教務総長があいさつに立ち、大要次のように述べた。

 「今日、過度な市場経済主義やグローバリゼーションの弊害が強まる中、人間の依って立つ土台が見失われる状況が、広く世界を覆っている。こうした中で、私たちは自分の力量のみを頼りにする生き方ではなく、天地の恵み、神様のお働きを実感し、感謝する生き方とならせて頂かなければならないと思う。立教神伝の末尾には、『神も助かり、氏子も立ち行き』とあるが、この二つのことが同時に起こるという信心が神様の願いであると、私は頂く。教祖様は、神様が助かるためのご用を生涯かけてお仕えになった。それは、神様を自分の都合に合わせるのではなく、神様のご都合に自分を合わせていく信心になっていくことで、私たちの内側に秘められた神様が世に出られるという内容を持つ。人が神様によって助けられるというばかりでなく、その人自身の助かりが、同時に神様ご自身も助かる内容を含んだものとなっていくことが要るのであり、そうした生き方の実現に、私たちは取り組ませて頂きたい」

News Update:2008/11/26


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