News 震災時の安全強化に向け-祭場耐震工事

 安全祈願祭では、祭主を務めた阪井澄雄総務部長の祭詞奏上、玉串奉奠に続いて、施主代表として教務総長代理の安武秀信教会部長と工事関係者が玉串を供え、工事の安全を祈願した。【金光新聞】

 その後、祭主が、「祭場は立教100年の昭和34年、全教の信奉者が願いを一つにして竣工のおかげを頂いて以来50年間、歴代金光様のご祭主を仰ぎ祭典を仕え、信心の改まりとおかげをこうむってきた大切な建物である。来年の立教150年の節年を前に、今回、耐震補強に取り組むに当たり、工事関係者の無事安全とともに、私共信奉者一同も信心成長のおかげをこうむりたい」と、あいさつした。

 今回の工事では、参拝者の安全確保に主眼を置いた補強が行われる。これは、本部施設の耐震対策に関し、耐震診断の結果、会堂は十分な強度を有するが、祭場は建設当時の強度は保持するものの、現行の建築基準法に基づく震度6程度の地震に耐え得る構造補強がさらに必要との報告を受け、7月上旬に開催された臨時教団会での議決を経て、実施される運びとなった。

 具体的には、祭場北側テラスに鉄骨の補強筋交いを新設。1階西側・南側ロビーなどの鉄筋コンクリートフレームによる補強のほか、内壁の増打(コンクリートの厚みを増す)と、東側各個所や西側廊下入り口などに壁を新設する。

 また、2階席下に柱を設置し、その際、1階入り口付近の混雑を緩和するため、柱から後ろの1階席を撤去するなど、建物躯(く)体の補強に加え、非常時の円滑な避難を考慮した耐震対策工事となる。

 工期については、この安全祈願祭後、直ちに着工し、来年春の天地金乃神大祭前に完了の予定。また、窓ガラスに飛散防止フイルムを張り付ける工事についても、会堂は本年度中に、祭場は耐震補強工事完了後に、それぞれ実施される。

 なお、工期中、本年の生神金光大神大祭および布教功労者報徳祭時には、補強工事は一時中断され、通常通り、祭場で祭典が仕えられる予定である。

News Update:2008/09/04


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