新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々の霊(みたま)のお道立てと感染された方々の回復、感染拡大の速やかな終息をご祈念申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症に立ち向かわれている医療従事者の皆さまに感謝申し上げます。

相手を想う心

2021.11
金光教東京センター次長
宮 田 和 弘

 新型コロナウイルスの感染が広まって2回目の秋を迎えました。あれ以来、外出や人との接触を控えることが多くなり、それまで以上に私たちの生活にオンラインでの会話やインターネットを使った買い物が欠かせないものとなりました。そうした生活は慣れれば便利な面も多く、感染が終息した後も以前のような生活には戻れないだろうとも言われています。

 近年の通信環境の発展はめざましく、インターネットやスマートフォンの発達により、私たちは便利で快適な生活を送ることが出来るようになりました。スマートフォンが1台あれば、誰もが世界中と繋(つな)がり、買い物も情報のやりとりも出来るようになりました。

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神心(かみごころ)と鬼心

2021.10
金光教東京センター次長
嶋 田 洋

 ある宗教団体が社会問題を起こし、マスコミを賑わせていたある日、かかりつけの医師から「嶋田さん所の宗教みたいな真面目な宗教が頑張らないから、いかがわしい宗教がはびこるんじゃないか」と叱咤激励されました。「あそこは宗教団体ではなく、詐欺集団ですから」と切り返しましたが、改めて真面目な宗教団体って、どういう宗教団体を指すのかと自問したことを覚えています。その医師は、私がボランティア活動で国内外を行き来していたことを見て、金光教は真面目な宗教団体と判断されたのだと思います。

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お世話になり合う関係 ー共に生きるー

2021.09
金光教東京センター所長
大 木 光 雄

 「世話になる すべてに礼をいう心」この言葉は金光教の4代教主が語られたものです。人間は天地万物すべてのものと関わり合いを持たなければ生きていけない生き物であり、お世話になっているという自覚を持って、すべてにお礼が言える生き方が大切であるとの意味です。教祖様は「信心する者は、山に行って木の切り株に腰をおろして休んでも、立つ時には礼を言う心持ちになれ」と、私たちの日常生活での要を示されました。ここには経済的な価値は存在していません。損得ではなく関係性の必要を説かれたのです。

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