新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々の霊(みたま)のお道立てと感染された方々の回復、感染拡大の速やかな終息をご祈念申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症に立ち向かわれている医療従事者の皆さまに感謝申し上げます。

お世話になり合う関係 ー共に生きるー

 「世話になる すべてに礼をいう心」この言葉は金光教の4代教主が語られたものです。人間は天地万物すべてのものと関わり合いを持たなければ生きていけない生き物であり、お世話になっているという自覚を持って、すべてにお礼が言える生き方が大切であるとの意味です。教祖様は「信心する者は、山に行って木の切り株に腰をおろして休んでも、立つ時には礼を言う心持ちになれ」と、私たちの日常生活での要を示されました。ここには経済的な価値は存在していません。損得ではなく関係性の必要を説かれたのです。


 現代は何をするにしても結果を問われる社会になってしまいました。すべてが自己責任であり、結果を出せない者は使えない人間としてレッテルを貼られるのです。各自が必死になって物事に取り組みますが、周囲の期待に応えられないと無力感に苛まれるのです。結果を残さないと生きている価値がないと思い込んでしまう。こうなってくると自分が行き詰まっていることや孤立仕掛けていることに気が付かなくなります。いま10代の若者たちの自死が増えているのもコロナ禍だけが原因ではないだろうと思います。人と人との関係を築くことが難しい時代でもあるのです。
 人間は他者との関係を持つことで自己認識が確立していく生き者です。周りの状況を把握するためにも外部との関係性を保たなければなりません。この人と人との関係性を失うと今の自分の苦しさや辛さを理解できなくなります。自分を見つめる眼が育たなくなり、自分と対話をすることができなくなり自己否定が始まるのです。メンタルの問題を抱えてしまう一因なのではないでしょうか。
 私たち人間は「生きる」ことに意味があるのです。何をするか結果が問題ではないのです。私たちひとり一人は「存在」することに大きな意味があるのです。
 苦しいときに助けてと声をあげると甘い、弱い人間だと見られがちです。他人に迷惑を掛けるなと教育を受けていますが、人間が生きるということは「お世話になり合う関係」共に支え合う関係なのです。 今の自分に何が必要で誰が大切なのか。そのことに気づくことが私たち金光教の信仰です。宗教は自分とは違う特殊な人たちの集まりだと思っているかもしれませんが、この世に生まれてきて良かったと言える人生を送れるよう、いつでも相談をお待ちしています。

金光教東京センター所長
大 木 光 雄

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