第40回 金光教東京平和集会
記念講演 赤ちゃんでさえ 戦争を知る世代となった
~AMDAウクライナ避難者救援活動を通して~
講師:AMDA理事 難波妙さん
日時:2023年7月16日 14~16時
会場:金光教館(JR秋葉原駅下車 昭和通り口から徒歩3分)およびオンライン(YouTube)
〈開催の願い〉
昨年2月に始まったロシアによるウクライナ軍事侵攻は、大方の予想を裏切り現在も続いています。その間多くの人が犠牲となり、傷つき、祖国を離れざるを得なくなった人も少なくありません。
私たちは日々「平和の祈り」を奉唱し、一刻も早い停戦を祈っています。しかし停戦への糸口すら見つけられていないのが現状です。
そこで今年の平和集会では、ウクライナ避難者の現状を知って私たちが何ができるかを求めていきたいと思います。実際に現地に赴いてウクライナ避難者救援活動を行っているAMDA理事の難波妙さんをお招きして、「赤ちゃんでさえ戦争を知る世代となった」~AMDAウクライナ避難者救援活動を通して~との講題で、講演をしていただきます。
戦争の現場に立てば、平和の尊さが分かると思います。しかし、そうなってからでは遅いのです。実際にウクライナで何が起きているのかを体感してきた講師のお話を聞いて、今起きている戦争の姿を知り、「世界の平和と人類の助かり」実現への道筋を求めて参りたいと思います。
2022年「金光教東京平和宣言」
私たちは、神のいとし子同士が傷つけあい、殺しあい、ご神体である天地を破壊し、神の恵みを粗末にする、すべての戦争に反対します。
戦争は人の苦しみであり、神の悲しみです。どのような理由をつけたとしても、許されるものではありません。
私たちは、あらゆる戦争の犠牲になった人々の御霊(みたま)の助かりを祈ります。
戦争によって、傷ついた人々、家族をはじめ愛する人を失った人々、家や故郷を失った人々、今も戦火におびえている人々、兵士として戦いを強要されている人々など、あらゆる苦しみを負わされた人々の助かりを祈ります。
私たちは、戦争の終結を祈ります。
ロシア、ウクライナ両国をはじめ、世界の戦争当事国に停戦の努力を求めていきます。
そして停戦を促す国際社会の平和的な仲裁努力を求めていきます。
国家間の緊張を高め、際限のない威嚇の連鎖につながる、あらゆる軍備の拡張に反対し、特に核兵器・化学兵器の廃絶を求めていきます。
私たちは、第二次世界大戦で、国家に協力し、多くの犠牲を生むことになった金光教団の歴史を反省し、人類が今もなお戦争を繰り返していることを神様にお詫び申しつつ、二度と戦争を起こさない不戦の誓いを新たにいたします。
私たちは、「心で人を殺すのが重大な罪である」との教祖の戒めを心に刻み、分け隔てなく分かち合う生き方に努めます。
境界線を越え、偏見を捨てて、人と人との心の交流を進めます。
戦争を起こさない道を、世代を越えて共に求める努力をしていきます。
すべてのいのちが尊ばれ、すべてのいのちが立ち行く世界を実現するために。