2022年「金光教東京平和宣言」
私たちは、神のいとし子同士が傷つけあい、殺しあい、ご神体である天地を破壊し、神の恵みを粗末にする、すべての戦争に反対します。
戦争は人の苦しみであり、神の悲しみです。どのような理由をつけたとしても、許されるものではありません。
私たちは、あらゆる戦争の犠牲になった人々の御霊(みたま)の助かりを祈ります。
戦争によって、傷ついた人々、家族をはじめ愛する人を失った人々、家や故郷を失った人々、今も戦火におびえている人々、兵士として戦いを強要されている人々など、あらゆる苦しみを負わされた人々の助かりを祈ります。
私たちは、戦争の終結を祈ります。
ロシア、ウクライナ両国をはじめ、世界の戦争当事国に停戦の努力を求めていきます。
そして停戦を促す国際社会の平和的な仲裁努力を求めていきます。
国家間の緊張を高め、際限のない威嚇の連鎖につながる、あらゆる軍備の拡張に反対し、特に核兵器・化学兵器の廃絶を求めていきます。
私たちは、第二次世界大戦で、国家に協力し、多くの犠牲を生むことになった金光教団の歴史を反省し、人類が今もなお戦争を繰り返していることを神様にお詫び申しつつ、二度と戦争を起こさない不戦の誓いを新たにいたします。
私たちは、「心で人を殺すのが重大な罪である」との教祖の戒めを心に刻み、分け隔てなく分かち合う生き方に努めます。
境界線を越え、偏見を捨てて、人と人との心の交流を進めます。
戦争を起こさない道を、世代を越えて共に求める努力をしていきます。
すべてのいのちが尊ばれ、すべてのいのちが立ち行く世界を実現するために。