新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々の霊(みたま)のお道立てと感染された方々の回復、感染拡大の速やかな終息をご祈念申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症に立ち向かわれている医療従事者の皆さまに感謝申し上げます。

神心(かみごころ)と鬼心

 ある宗教団体が社会問題を起こし、マスコミを賑わせていたある日、かかりつけの医師から「嶋田さん所の宗教みたいな真面目な宗教が頑張らないから、いかがわしい宗教がはびこるんじゃないか」と叱咤激励されました。「あそこは宗教団体ではなく、詐欺集団ですから」と切り返しましたが、改めて真面目な宗教団体って、どういう宗教団体を指すのかと自問したことを覚えています。その医師は、私がボランティア活動で国内外を行き来していたことを見て、金光教は真面目な宗教団体と判断されたのだと思います。


 金光教祖は、「不幸せな者を見て、真にかわいい(かわいそう)という心からわが身を忘れて人を助ける、そのかわいいと思う心が神心である。その神心におかげがいただける。それが信心である」また「人が人を助けるのが人間である」と教えています。
 しかしながら、被災地では、信じられない光景に出会うことがあります。他人のボランティア活動の様子をネットに上げて募金を呼びかけ、一定の金額が集まったら撤収するという詐欺集団や、被災者の痛みにつけ込んで布教する宗教団体もいくつかありました。また海外では、他の団体が配布した救援物資を取り上げ、他の地区で自分たちの活動として物資を支給する団体がいたり、持参した救援物資に関税をかけ、賄賂を渡さないと入国させてくれなかった国もありました。こういう事例は、数限りなくあります。そういう実情がある限り、大したことはできなくても真面目な金光教団は、被災地に顔を出し続けるでしょう。どうぞ私共を見かけたら、いつでも気軽にお声かけ下さい。
 現代社会は、自分のことが最優先という風潮ですが、金光教祖は「おかげはたらいの水である。向こうへやろうとすれば、こちらへ来る。こちらへ取ろうとすれば、向こうへ行く」と教えています。ボランティア活動に携わった多くの人たちは、「お手伝いに行ったつもりが、こちらが元気をもらった」と感想を述べます。いろんな良い経験を通して、神心を育ててまいりましょう。

金光教東京センター次長
嶋 田 洋