神のおかげの世界を現す
金光教東京センターは2012年6月14、15日、ニューサンピア埼玉おごせで関東教区教師集会を開催し、40人が参加。「運動」への理解とともに、昨年に引き続き、「結界取次の充実」に向けた取り組みについて、講話と班別懇談を通して相互に研さんした。
集会では、講師の岡成敏正布教第一部長が、「神人(かみひと)あいよかけよの生活運動についてー『全体的、統合的にとらえれば』」と題して、これまでの本教における「運動」での取り組みの歩みを振り返った上で、次のように講話した。
このたびの運動は、これまでの「あいよかけよの生活運動」の継承と新展開として、今後一層に本教立教の意義と精神を確かなものにしていくことを願って発足させて頂いた。教主金光様がお示しくださった「神人の道」のおぼしめしを頂くとともに、故佐藤光俊教務総長が問題提起してきた「神が助かる」ということを求めつつ、まずは来年の教祖130年を目指して、一人一人の生活に、神様の喜ばれる信心実践が現されていくことが願われる。
本教の立教の意義を確認することは、本教教団の存立基盤に関わる根本問題であり、私たち教師のご用の根幹にも関わる問題である。その問題を問い続けていかなければ、「氏子はよいと思い、神の喜ばんこと」、神様が仰せられるようなご用の在り方に陥ってしまい、おかげの事実も生まれてこなくなる。
「道は人が開け、おかげは神が授ける」と仰せられるように、その道の開き方が神様のみ心にかなわなければ、「おかげは神が授ける」との神様のお言葉を無にしてしまうことになる。だからこそ先覚先師の先生方は、本教運動の歩みの中で、そのことを絶えず問題にされた。そして、それは今日もなお求め続けられるべきものである。
神様は教祖様に、「天地の間に氏子おっておかげを知らず」(明治6年)、「天地の間のおかげを知った者なし」(明治15年)とお伝えになった。つまりは、教祖様がご晩年になっても、神様からご覧になれば、「天地の間のおかげを知った者なし」と言わざるを得ない世の現実とともに、教祖様を取り巻く人々の信仰の問題が、神様のところで確認されていた。
なぜ、このお道が生まれたのかと問うてみると、天地金乃神様のおかげの世界を、生神金光大神取次をもって知らせていくためであると頂いている。