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関東教区教師集会

 金光教東京センターは2014年6月17、18日の両日、えすぽわーる伊佐沼(埼玉県川越市)を会場に平成26年度教区教師集会を開催し、岡成敏正教務総長と安武秀信教務理事が出向し、同教区の教会長・教師66人が参集した。
 第一日目は、『「天地乃神の道」と生神金光大神取次-知る(めざめ)、行じる(稽古)、現す(開く)-』との講題で岡成教務総長の講話があり、休憩をはさんで教務総長、教務理事との懇談が行われた。


 講話では、まず三代金光様、四代金光様のご信心を振り返り、金光大神御覚書、お知らせごと覚帳をもとに教祖様の道開きの歩みを頂き直し、「生神金光大神取次の三つの宝」として、「御祈念」「天地乃神の道」の教え、「生神金光大神社を立てぬき」の三つを紹介した。
 そして、「天地乃神の道を教える生神金光大神社を立てぬき、信者氏子に申しつけ」とのお知らせについて、湯川誠一先生は、ここに神様が示された金光教の基本方針があり、そのため各教会のお広前では、この「天地乃神の道」とはどういう道であり、道のどこを伝えていかねばならないのか、加えて「立てぬき」の思し召しも含めて、それぞれの御用の中に頂いていくことの大切さに気付かせられたと話しておられた。
 多くの先輩の先生方も、「真の信心」、「天地の道理」に基づく生き方として求め続けられ、戦後の教団も、このお知らせに基づいて時々の基本方針を掲げてきた。そして、今現在の「世界・人類の助かりに向けて、金光大神の信心を求め現す」との基本方針も、その継承と展開に他ならない」とした上で、現実には全教に理解され、共有化されていないという実情があり、問題意識に欠けているのではないかと指摘した。
 最後に、「「天地乃神の道」は、日天四、月天四のお徳の現れに象徴される天の働きと、金乃神のお徳が満ち満ちた大地の働き、その間にすべてのものが生かされ、生み出され、そのように広大無辺な天地の間ということを根底から支え、同時に全体を覆っているのが「天地乃神」のおかげの世界ということ。その道理を知り、目覚めさせられて求め現される人間としての歩むべき生き方が「天地乃神の道」である。
 三代金光様の「信心する者とせぬ者とは、親のある子とない子ほどちがう」というお言葉で申すと、「信心せぬ者」に対して、天地の間に生かされる御恩を知らせることで、一生死なぬ親に巡り会い、「親のある子」になってもらうということ。さらには、「知る(目覚め)」「行じる(稽古)」「現す(開く)」という実践の筋道を共に求め、歩むことで、親神様との間柄・縦軸を深めていく。そのようなお取次が進められるところに神様のごヒレイが輝き、一人ひとりの生活に「神も助かり、氏子も立ち行く」この道の助かりが開かれてくるのであり、そのためにも「立てぬき」と、どのような状況に立ち至っても、神を神と立て仰ぐことを第一義とする「金光大神の一乃弟子」としての生き方やご信心に貫かれていくことが厳しく求められた。
 四代金光様は、そのような三代金光様のあられようや生き方を、ご自身の御用、ご生活の中に「信心の稽古」として頂き通され、私たち信奉者に「お礼を土台にした信心」の大切さをお示しくださり、現教主金光様も、親様のご信心やあられようを絶えず頂き通されながらご神勤くださり、立教150年の年に「神人の道」とお示しくださった。その思し召しを頂いて「神人あいよかけよの生活運動」が発足した。その「神人の道」は、「天地乃神の道」と神様がお示しになった此路の信心を、教主金光様が今日的に表現してくださったお言葉と頂いている」と述べた。