金光図書館が所蔵・保管している資料を紹介しています。
めいりんさつよう
明倫撮要
明治初期に発行された道徳の教科書で、22丁、23センチの和本。奥書には「明治四
(1871)
辛未 福山学校聚珍版」と記されている。
内容は、父母の恩、夫婦の別、長幼の序、朋友の信など小見出しからうかがえるように、道徳の本である。
木活字
(※)
の印刷であるため少部数限定版であることがわかる。
裏表紙には、「藤井鶴次郎
(岡山県浅口郡金光町、1861~1938)
蔵書」と記されている。
金光四神様
(金光宅吉)
は、この本を写本している。それは、長男
(三代金光様)
の小学校入学を喜んでのことであり、入学までに3冊も調えている。
紙は、参拝者のお供えの封を裏返して帳にしたものと、罫紙に写本した3冊が現存している。
※木活字
木で作った活字で、通称「木活」とも言う。すでに出来上っている活字を版組するために、製版が短時間でコストも低く、小部数の出版が可能などの利点を持っていたが、版本の発行部数が増加していくと共に減衰していった。
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