新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々の霊(みたま)のお道立てと感染された方々の回復、感染拡大の速やかな終息をご祈念申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症に立ち向かわれている医療従事者の皆さまに感謝申し上げます。

神人の関係確かなものに

 金光教東京センターは2011年6月7、8日、おくたま路(東京都青梅市)で関東教区教師集会を開催し、51人が参加。「結界取次の充実」に向けた基本的な考え方や具体的な取り組みについて、相互に研さんした。


 講師の安武秀信先生(本部教庁教会部長)は、「信心の整理と自己管理」と題して、次のように講話した。
 「ある年の学院生が、人間関係で悩み、金光様にお届けをした際、『縦軸は神様と人、横軸は人と人とがつながっています』とご理解を頂いた。
 取次をさせて頂く上で、神様と自分との関係、すなわち縦軸を構築することが大切であり、金光様は日々そのことをなさっておられる。この縦軸構築には、『おかげの自覚』が大切で、どれほど神様のおかげを頂いて今の自分があるかを知るために、信心の整理を私はいつも考えている。
 おかげの自覚には大きく二つある。一つは『信心せんでもおかげはやってある』という、天地の恵みの中に生かされて生きているご恩を自覚すること。もう一つは、取次の働きによって、個人やそれぞれの家、先祖が、多くのおかげを頂いて生きていることを自覚すること。今の自分は、そこをどう受け、現そうとしているのかなどを自問自答しながら、過去の意味が変わるぐらいの信心の整理をさせて頂くことが大事である」
 その後の班別懇談では、「信心の整理と自己管理の重要性」「おかげの自覚」など、多岐にわたって意見が出され、翌日も班別懇談、全体懇談が行われた。
 最後に講師は、「現代社会の中、人と人とのつながりの中から、逆に縦軸を問われることがある。取次者は常に縦軸をしゃんとしていくことで、それに対応していくことができ、横軸を広げていくことができる。神人(かみひと)の道とは、神様と自分との関係をより確かなものにしていくことであり、結果として教会活動の充実、結界取次の充実になっていく」と述べた。