シリーズ「あなたへの手紙」第3回
●夫の肥満/人が生まれてくる意味

金光教放送センター



おはようございます。私は兵庫県・三木教会の片島斎弘です。よろしくお願いします。
 最初に60代女性のマサ子さんからのお悩みです。

 私の主人は数年前、会社を定年退職しました。元々無趣味な人だったので、定年後、家の中にいることがほとんどで、最近すごく太ってきました。「このままだと病気になるのではないか」と心配です。少しは体を動かしてほしいと思うのですが、どのようにアドバイスをしたらいいでしょうか?
 このようなお悩みです。

 まず、ご主人には、長年の勤務お疲れ様でした。また、それを支えたマサ子さんもお疲れ様でした。どこまでも、ご主人を思う優しい心からのお悩みだと思いました。
 先日こんなことがあったんです。私が奉仕している教会に、30代後半の男性が禁煙をしたいと言ってお参りに来られました。私は、その方が禁煙できるように一緒にお祈りをしていたんですが、なかなかうまくいきません。今日こそはと、持っているたばこを教会に置いて帰るんですが、帰り途中の自動販売機で買ってしまうという始末でした。
 それが、ある日のことなんですが、その方は5歳になるお子さんと一緒にお参りになられたんです。すると、そのお子さんが、神様に手を合わせながら、「どうぞ、お父さんがたばこをやめますように。病気になりませんように」って声に出してお祈りしたんです。
 その言葉を聞いたお父さんは、子どもがこんなこと思っているのかとビックリしていました。その日以来、「この子のためにたばこをやめよう」と思いを改まると、あれだけ無理だった禁煙がいとも簡単に成功したんです。
 そこで、私なりの答えになりますが、どんなアドバイスをしたら良いかというより、マサ子さんの一番の願いは、「主人が病気になりませんように」ということですよね?
 アドバイスというのは、言うタイミングや、相手の機嫌とか、相手が聞いてくれる条件が整わないと聞いてもらえません。言われると嫌になるという人もいるくらいです。なので、どんな言葉を掛けるかよりも、「どうぞ、主人が病気になりませんように」と願いながら待ってみてはどうでしょうか?
 さっき紹介した、禁煙に成功した人も、禁煙を願っていくことで、子どもの思いを知り、それがきっかけで禁煙に成功しました。その方にとっては思いも掛けないことだったと思います。
 神様が禁煙できるように、子どもの思いを聞かせてくれたのかもしれません。なので、願っていく中で、アドバイスをする最高のタイミングが来るかもしれませんし、アドバイスしなくても、ご主人が思い立って運動し始めるかもしれませんよ。私はそういう働きがあると信じています。
 マサ子さんのお気持ち伝わるといいですね。ここからもお祈り申し上げます。


 次は、20代男性からのご質問です。

 金光教では「人がこの世に生まれてくる意味」について、どのように教えられていますか?
 このようなご質問です。

 私もこの問いについてよく考えさせられます。
 まず、ボールペンを例にあげてみますね。ここにボールペンがあるとします。このボールペンはお箸として使ったり、人を刺したりするために使うものではありません。字を書く時に一番力を発揮するんです。なぜなら、ボールペンは、人が字を書くために作ったものだからです。では、「人間は?」ということですよね?
 そのことで思い出すことがあります。
 私は中学生の時、阪神淡路大震災に遭いました。家は全壊し、大変な状態だったんですが、姉から、「避難所へ炊き出しのボランティアに行かないか」と誘われました。自分の所も大変なのにという気持ちでしたが、姉の言うとおりについて行きました。
 ある日、豚汁をお椀につぎ、待っていた方に渡しました。その時、「ありがとう。あなたのおかげで心まであったまるわ」と笑顔で感謝されました。私は、何とも言えない喜びを感じ、心が満たされました。その時、人のお役に立つことは、自分の心も生き生きとし、自分も幸せになることなんだと実感しました。その日から、ボランティアに行くことがすごく楽しみになったんです。
 この、お役に立てた時、無意識に何とも言えない喜びを感じたのは、人のお役に立つことが、人としての使命だからではないかと思います。
 ただ、お役に立つと言っても、色んなことがあると思います。
 先日、私の教会でも、深刻な悩みを抱えている方に、3歳になる娘が、笑顔いっぱいに、「こんにちは!」とあいさつをしました。すると、その方はにこっとされ、「ありがとう。元気もらったわ。久しぶりに笑った」と涙を流されました。3歳の子どもでもお役に立てるんですね。
 このことから、どんな人でも、お役に立てる、どんな人でも、人に力を与えるぐらいすごいものを持っているんだと思ったんです。お役に立たせてもらいたい! 私もその心を忘れず生きていきたいと願っています。
 金光教の教会は、みんなのお役に立たせてもらいたくて開かれています。このような質問を持って来られても結構です。何かありましたら、どうぞお気軽にお参りください。どうぞお役に立たせてください。ご質問ありがとうございました。

 


 

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