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Copyright(c) 2006
金光教放送センター

映像がないからこそ、豊かな世界が脳裏に広がるラジオドラマの世界。
「金光教の時間」ではこれまでに、20タイトル以上の
ドラマを製作してきました。当初から、製作にご協力いただいている
演出家・香西久さんにラジオドラマの魅力を語っていただきました。

「ラジオドラマの面白さ」
香西 久
 2006年は放送が始まって80年です。NHKではいろいろと特集番組を放送していましたが、放送の最初はラジオしかありませんでした。民放もまだまだ始まってはいません。

 放送が始まったのは大正14年3月で、録音技術もまだありません。放送は総てナマ放送でした。ニュース、講演、演芸、音楽などか主でしたが、この年の8月にはもう「ラジオドラマ」が作られました。最初はイギリスの作品の翻訳で「炭坑の中」というタイトルです。これは、ある炭坑に見学に行った一行が突然落盤事故に会います。その中で老人の男、若い男女、この三人が取り残されてしまいます。救援を待つ三人にそれぞれの葛藤があります。そのうちに濁流が襲って来ます。三人の首まで流れに浸かった時、救助隊が到着して坑道の上に穴が開けられ、縄が投げ込まれます。まず、女性を助け、次ぎに若い男は老人を助けようとしますが、老人は君にはまだまだ将来がある、先に行け、と云って無理に若い男を先に縄に結びつけます。その時、濁流が溢れ、老人はその流れ中に消えてしまいます。これは今でも最もラジオに相応しいドラマとされています。何故でしょうか。つまり、このドラマが起こる場所は真っ暗です。何も見えません。聞く人は音だけで場面を想像しなければなりません。イメージの世界を自分で作り上げて行くのです。これがラジオドラマの本質なのです。

 前置きが長くなりましたが、私が「金光教ラジオドラマ」を演出させて戴いてやがて二十年になりますが、このドラマこそ、ラジオドラマの本質に相応しいものと思っております。つまり、このドラマは毎回「心」をテーマにしています。「神様の心」は映像では絶対に表現出来ないのです。今の若い人たちは、テレビ、ゲームしか興味がなく、最近は携帯にまで映像が付いています。これでは、人間の想像力をますます貧困にさせるばかりです。

 「金光教ドラマ」は、聞く人、それぞれの心の中で、豊かな想像力を働かせて聞いて戴いてこそ、面白くなると思っています。作る側もそのイメージをしっかりと持って演じ、制作に携わっております。
 どうぞ、ラジオドラマをお聞きになる方々も、心を豊かに持って、イメージがふくらんで行くように耳を働かせてください。ドラマがますます面白く、音の世界が拡がって行き、しかも、いつまでも心の奥に残っているようになると思います。
 この「金光教ラジオドラマ」が、末長く続きますよう願っております。