研究生退所式

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平成30年度 研究生退所式



 教学研究所では、これからの教学研究を担っていく研究者の養成と、新たな研究動向が生み出されることを願いとして、研究生制度を設けている。

 このたび、瀨戸望師(岡山・入田)が5カ月の実習期間を終え、退所式で大林浩治所長が次のようにあいさつした。

 「この期間中、折に触れて申してきたとおり、教学の御用は信心について研究することである。それは当たり前のように思えるが、実は『信心を研究対象としてどう扱うことができるか』、さらには、『信心を研究対象にしてよいのか』という重大な問いを含む。人々の内側深くに刻まれ、その人を形作ってもいる信心を分析対象とすることは、言語道断だとも言えるからだ。

 しかし、私たちはそれを承知で研究する必要がある。研究が形になるについて、研究者はあれこれ悩みつつ、それでも為さねばならない事としての踏み出しが求められる。その意味で教学研究は大変だが、この重さを知るからこそ研究者の自覚を持ち得るのである。

 そうした時、研究生と接していてうれしかったのは、研究に取り組む経験を『面白い』と言ったことだ。そこには信心に向けた『面白さ』との出会いがあり、そう感じる自分自身との出会いがあったのだろう。その上でここから研究を進めるには、その『面白さ』を介して研究対象となる信心を分析・表現し、論文として提示する作業が必要となる。自分自身の取り組みで味わった経験を、誰もが分かる形で表し、それを求める読者に届けられるよう努めてほしい。

 このことの意味を大切にする研究者は、教学の力を信じていると同時に、教学の方から呼ばれ、つかまえられているように思う。『面白い』と感じることは、そうした教学の力を呼び寄せる大事な経験となっていよう。実習を通じて、研究生がこの教学の力に触れたことを何より喜びたいと思うし、今後の取り組みにも生きてくることを信じている」
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