研究生退所式

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平成29年度 研究生退所式



 教学研究所では、これからの教学研究を担っていく研究者の養成と新たな研究動向が生み出されることを願いとして、研究生制度を設けている。このたび、藤井浩志(岡山・児島赤崎)、堀江道広(香川・花之宮)の2名が、5か月の実習期間を終えた。

 退所式では、大林浩治所長が次のように挨拶した。

 「5月の研究生入所式で、当時の竹部所長が教学研究に関わる大切な点を話された。それは、信心において「本当のもの」を求める教学研究の営みには、信じることと疑うことという、相反する両面を併せ持つ必要があるということである。このことによって教学研究は、学問としての批判に耐え得るものとなり、そしてまた、信心する者の命に響くものとなるということである。

 実習期間中、研究生の2人は様々な講座やレポート作成、検討会などを通じて、こうした教学の営みと作用に触れたことと思う。たとえば藤井研究生は、信心が如何なる切り口で研究対象となるか、との疑問を持ちつつ、人間の「心」に関わる神のあり様や、人々が伝える教祖の言葉を取り上げて検討した。また堀江研究生は、教祖広前と関わった修験の実態や、通俗道徳と呼ばれる倫理的基盤への評価を検討し、教祖在世時の人々の心性に迫ろうと試みた。

 2人とも問いを抱えた主体として自分自身を構える体験をしたことであろう。そうとして、これからに繋がって大切なのは、それらの問いが、今を生きる問題にどう響くかである。各々の問いと取り組みはその点に結びつき得るものであるに違いない。また研究生が抱えた問いに触れた研究所全体が、それを自らのものとして真剣に受け止め、考える機会を共有できたのは有り難いことであった。

 ここからそれぞれの御用の場において、実習期間中に学んだ経験を大切に、おかげを蒙っていきたい。」
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