-活動報告-タイ

タイ 教育里親事業

教育里親事業はかつてアジア最大のスラムと呼ばれたバンコクのクロントイで、カウンターパートであるドゥアン・プラティープ財団を通じて、子供たちに教育支援を行っています。

▲プラティープさんと一緒に記念写真

クロントイスラムで初の女性博士が誕生

ポーンティップ・パーンインさんは、スラムの貧しい家庭に生れ育ちましたが、小学2年から奨学金を受けながら熱心に勉学を続け、難関のチュラロンコン大学薬学部に入学。優秀な成績を得て修士・博士課程まで進みました。在学中の1年間、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学に留学、生物工学を研究し、4月に修了しました。
KPACの里親の一人もポーンティップさんを長年支援し続けられ、このような形で成果があらわれました。また、このことをNHKが取材し、7月27日の「おはよう日本」の中で放映されました。

2012年度は、51人の里親が59人の奨学生を支援しました。里親を辞退された方は4人でした。理由は里親本人が高齢のためでした。また、この1年で奨学生の支援中止は11人。プラティープ財団教育里親事業部が奨学生の支援打ち切りを決定した理由は、卒業、転校のほか、家計を助けるために就職した、悪い友達と付き合うようになり就学意思がないなどでした。
タイの教育制度は、日本と同じですが、幼稚園から落第制度があり学期末に試験があります。今年度、落第者はありませんでした。落第の場合は、奨学金の援助期間が延びるので、里親に了解を得ることにしています。

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