人間がこの世に誕生したときから、宗教は人々のこころを支え続けてきました。そして現代まで絶えることなく様々な宗教がこの世界にあり続けるのは、人間にとって信仰が欠くことのできないものであったからでしょう。
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ここに、江戸時代末、家族の死など苦難の続くなかにも、実意丁寧神信心を貫いて神様に出会い、神様の教えどおりにその後半生を生きた一人の農民がいました。その名は赤沢文治、後の金光教教祖、金光大神様です。
教祖様おひとりからはじまった信心とそれに基づく生き方は、後に続く人々にも受け継がれ、こんにち「金光教」として、日本のみならず世界に拡がってきています。
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教祖様は人間が真に人間として生きていくために、多くの教えを残されました。そのなかには時代社会がいかに変化しても決して変わることのが、はっきりと示されています。
神・宗教に対して偏った見方をしてしまいがちな昨今、本展示を通して、金光教の概要をよりいっそう知っていただくとともに、広く宗教や、神様について考えていく契機にしていただければ幸いです。 |