VOL.3 |
ローザ ニッキ・ジョヴァンニ・文
ブライアン・コリアー・絵 さくま ゆみこ・訳バーネット 著 光村教育図書 |
1955年1月アメリカ南部アラバマ州でバス・ボイコット事件が起きる。ある黒人女性が、白人に席を譲るのを拒否したことで逮捕され、裁判まで行われたのである。 たった1人の女性が思い切って「ノー」と言ったことが、周りの人に勇気を与え、ついには、「人間は皆平等な扱いを受けなければならない」という判決が出された。 これは、その事件を絵本化したものである。(K.H) |
スラムダンク勝利学 辻秀一・著
集英社インターナショナル |
「スラムダンク」というバスケットボールのマンガを知っていますか?
このマンガのファンは多いと思いますが、著者は、「スラムダンクはバスケットボールを超えた、スポーツ指導書、人生の哲学書」とまでいっています。 さあ、この本を読んで、また違ったスラムダンクを見つけて下さい。(K.H) |
キャプテン
ちば あきお・著
集英社 |
「がんばらない」で本当にいいのかー。 どこにでもいそうな中学生が、努力を重ねて野球に取り組み勝ち上がっていく。 「がんばる」ということの大切さを、素直に愛情を込めて描いた、読むたびに元気がわいてくる一冊。 時には一休みもいい。要は、「自らが決めた未来にむかって、一歩でもその足を進めようと する気持ちを失わないこと」。その大切さを教えてくれる。(O.N) |
キッズフォトグラファーズ 盲学校の23人が撮った! 管 洋志・編
新潮社 |
最近写真を撮りましたか? デジカメなどで、誰でも手軽に楽しい写真が撮れるようになりましたね。 盲学校に通う子ども達が、ステキな写真を撮っています。 私が好きな写真は、石原知幸さんが撮った「学校へと続く道」です。(K.H) |
ラン 森 絵都・著
理論社 |
夏目環は、家族を交通事故で亡くし、天涯孤独の女子大生。 近所の自転車屋から、死んだ息子にあげるつもりだった「モナミ1号」という自転車を譲り受ける。 ある日、その自転車で走っていると、「あの世」へ着いてしまった。死んでしまった家族に会え、嬉しがる環。その日から、環は家族に会いに「あの世」へ自転車を走らせるようになる。 しかし、ある事情で「モナミ1号」が使えなくなってしまった。そこで、環は走って「あの世」を目指すことにする。 あの世までは40キロ。しかも、速度を変えてはならない。運動音痴の環は走れるのか?そして、その練習で得たものとは?(O.S) |
ひろしま 石内 都・著
集英社 |
原爆で被爆したワンピースや時計、靴下の写真集。 暗く、悲しいイメージがあるのに、なぜか美しい。 そう見えるのは、私だけだろうか?(K.H) |
ハイジ 上・下 ヨハンナ・シュピリ・作
上田 真而子・訳 |
アルプスの美しい自然を愛する少女ハイジ。そのハイジがフランクフルトに連れて行かれ、足の不自由なクララと出会い、都会の生活が始まります。アルムの山へ帰りたいが、クララのことを思うと帰れない。涙をこらえ、誰にも言えない悲しみや懐かしさもぐっと押しころし、あの明るく天真爛漫なハイジが心を岩のように固まらせていきます。 お父さんの友人であるクラッセン医師、クララのおばあさま、そしてアルムのおじいさんやクララとの心の交流がじわじわと胸にしみてきます。 ぜひ原作をお読み下さい。アニメとは違った感動があります。(T.A) |
和 算 佐藤 健一・文
文渓堂 |
江戸時代に発達した数学を紹介した本です。 必ず「えっ!」と驚いてしまいます。 「配列を変えて、数の合計の増減をごまかす遊び」など、 当時流行した遊びを絵本の形で解説しています。 パズル感覚で、数学を楽しんでみてください。(K.K) |
復讐プランナー あさのあつこ・著
河出書房新社 |
「復讐計画をノートに書け。そしたら、冷静になる。冷静になれば自分が何をすべきか見えてくる。」 クラスメイトからいじめられている深沢雄哉は、同じ図書委員の先輩、山田一夫からこう助言される。その日から、ノートに書き始める雄哉。同時にいじめる側の情報収集もしていく。 すると、意外なことがわかってきて・・・。はたして、ノートの効果はあるのだろうか。 他の悩みにも通用する「復讐プランナー養成講座」付き。 |
10代からの がん予防 井上 正樹・著
日本放送出版協会 |
「ガン」それは、日本人の死亡原因第1位の病気です。 高齢の成人病と思われがちですが、近年は発病の若年化が目立っています。恐怖や誤解の多い病気ですが、昔に比べると治療・完治しやすい病気とも言われるようになりました。 今こそ正しい知識を持って向き合う時です。心がけ次第で予防や早期発見ができます。 自分の命を守れるのは自分自身です。(T.N) |
吾輩ハ苦手デアル 原田 宗典・著
新潮社 |
誰でも、「苦手なもの」はあると思う。 このエッセイは、著者が多すぎる「苦手なもの」と出会ったときの、戸惑い、苦悩、混乱を丁寧に分析、解説している。特に、「北海道」、「床屋」、「歯医者」の章は、電車の中では読めないほどの面白さ。 読書が苦手なあなたでも読めます。原田宗典氏のエッセイは、 『東京トホホ本舗』もおすすめです。(O.S) |