第六次災害派遣活動

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■第六次災害派遣活動報告書
2011年6月24日(金)~29日(水)
◎全体をとおして
 ニーズの移り変わりは、震災後三ヶ月にして、非常に著しい。今回の派遣で一番印象的であったことは、まず、虫(主に蝿)が大量に発生していることと、被災者が先行きの不安を抱えていることであった。震災直後、米や水という第一次的な物資が一番必要とされていたが、一通りの食料が行き渡ると、被災者たちは少しずつではあるが、落ち着きを取り戻しつつある。物資についても、若い人と車さえあれば、買い物にも行けるようになってきたのであるが、ここで大きな問題がおこる。避難所から仮設住宅に移ると、食料などの物資の配給が受けられず、場所によっては箸や茶碗さえ配給してもらえず、仮設住宅に移った被災者は、たちまち生活に困ることになる。お年寄りのご夫婦で、車を運転できない方などは、買出しに行くことすらできないので、避難所や半壊の自宅から仮設に移ることを躊躇している方もおられる。その結果、仮設住宅が当たり、仮設住宅が完成して入居可能になっても、避難所を出るに出られないということもある。さらに仮設住宅での生活は2年間という期限があるので、その間に次の家を探さないといけないプレッシャーもある。また、ご遺体の回収が終わり、生活インフラ(電気、ガス、水道)が整ってくると、被災地区から自衛隊が撤退するなど、住民の不安はさらに大きい。被災地では、おびただしい数のハエが発生しており、被災地に居る間、救援隊の車両からハエがいなくなることは一度もなかった。
 先日、先輩の先生が教えてくださったことであるが、現地の方は、肉よりも、干物などの魚介類が好きらしく、次回はぜひ持って行ってあげたい。また、物資の配給もまちまちで、週に3回配給があるところもあれば、一切、配給のないところもある。そのような配給のあるなしは、町の力でかなりの差がある。このように、町の力や、行政の匙加減で、不平等がおこっていることは明白であるが、そのように悲惨な思いをしている被災者のもとに手を差し伸べるべく、今後も救援活動に全力を傾けたい。

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