熊本地震第6次派遣(8/14~19)

熊本地震第6次派遣

今回から炊き出しの場所を移すこととなる。
これまでは、益城町の中心地にある木山教会の駐車場をお借りして行ったが、そろそろ近隣の解体工事が始まるということで、次の候補地を探していたところ、大分県・大鶴教会の江田先生に、現地ボランティア団体を紹介していただき、「IKIMASU熊本」という団体とご縁をいただいた。
場所は今まで炊き出しを行っていた場所から150メートルほど離れてはいるが、今までの場所と遜色ないほどの広さと利便性があった。ただし、地面が舗装されてなく、砂埃の心配があった。
炊き出し初日、カンカン照りのお天気であったため、案の定、少しの風で砂埃が立つようなことで、白神隊長が必死に水を打ってくださったが、如雨露(じょうろ)の用意がなかったため、バケツを持って手で撒いてくださり、隊長もドロドロになったが、それでも敷地が広すぎて難渋した。
そんなとき、女性隊員の歓声が聞こえた。その方向を見ると、なんと、熊本教会長・萬野信一先生が軽トラックの荷台に水を満タン(ポリタンク、衣装ケース、バケツ)積んで持ってきてくださった。カーブを曲がって敷地に入るときに少し水がほとばしり、その姿が神々しく見えた。
隊員が「萬野先生!!」と歓喜を上げる。隊員全員が大好きな萬野先生の登場に、高い気温のなかであったが士気が上がった。
そういう高いモチベーションが維持されたことにより、このたびの炊き出しも大成功であった。なんとこのたびは、炊き出し開始前から100名以上の方が並び、早い方は一時間近く前から並ばれた。熱中症にならないだろうかと心配するほどであった。

炊き出しは両日ともに大成功に終わり、現地ボランティアの代表の方からも「こんな勢いのある炊き出しを見たのは初めてでした。私どもの土地を、いつでもご自由にお使いください」とまで言っていただくことができた。
さて、この回では、大阪大学大学院の渥美教授と知り合うことが出来、意気投合した。その結果、渥美教授のチームが出入りしている仮設団地を紹介していただくことが出来、次回の活動を共にする約束もした。
この紹介してくださった仮設団地は「益城町安永仮設団地」といい、まさに今回炊き出しをした安永地区の方々が多く入居する仮設団地であった。そのため、今回の炊き出しに並んでくださった方の多くはその仮設にお住いの方であり、仮設内で、この炊き出しの話で持ち切りになっていたタイミングで、次回の炊き出しがこの仮設で行われることを知り、大喜びをされたということであった。我々の訪問を楽しみにしてくださっている。炊き出しのチラシも大学院生が配布してくれることになっている。

また、今回の炊き出しでは「IKIMASU熊本」の敷地を借りたが、その「IKIMASU熊本」のメンバーのなかに、よく働き、ひときわ輝いている女性を見つけた。同じ地元(益城町)の方であるが、自らも被災をしたが、「もっと酷い目に遭っている人が居るから、地元のために何かお役に立ちたい」と言ってそのボランティアに参加していた。
私は思わず、「私たちの炊き出しに来て手伝ってくださいませんか?」と声をかけた。その彼女は、快く引き受けてくれ、次回からの参加を約束してくれた。

また、ご本部から金光清治先生が熊本の教会を訪問されており、ちょうど私たちが設営をしているところも見に来られ、労いのお言葉をいただいた。そのとき、熊本教会長・萬野信一先生が私に「先生、あと、何が必要でしょうか?何でもおっしゃってください」と言ってくださったが、熊本教会は、教会会堂、教職舎とも半壊の認定を受けており、これから本当に大変なところ、私にそのようにおっしゃったので、「萬野先生、先生には、十二分にしていただいているので、もう結構です。それよりも私は、ご本部から支援がいただきたいです!」と言うと、前を歩いておられた金光清治先生がそのタイミングでクルッと振り返られ、「帰りましたら、強く言います!」とおっしゃってくださった。
これには萬野先生も私も驚き、二人で顔を見合わせて喜んだ。そのお言葉が、力強くて忘れられない。

最後に、知り合った解体業者の方が言った言葉が非常に印象的であった。
「ここに住んでいる人たちは、気が狂っている!」という言葉であった。

それは、この益城町一帯の被災した家屋は、もう風が吹いただけでも倒壊する可能性がある。それなのに、その家に入っては、家財道具などを出している光景をよく目にするからである。
危険家屋に指定された家には、本来、近づかないのが鉄則である。しかし、そういう危険を冒してまで取りに行かなければならない必要物品や、思い出が詰まったものがあるから入るのであろうと思うと心が痛くなる。
そんな被災した方々のために、私たち金光教大阪災害救援隊は力の限り尽力したいと願う。
以上、「熊本地震」第6次災害派遣、報告とさせていただきます。
教区の先生方はじめ、信奉者の皆様には、いつもいつも、ご祈念、お祈り添えを賜り、暖かい励ましのお言葉や、義援金、支援物資をいただき、本当にありがとうございます。
おかげをいただきまして、このたびも、事故や怪我もなく、活動をさせていただきました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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