令和元年台風19号災害 宮城県丸森町第2次派遣(20191126-30)

令和元年台風19号 宮城県丸森町第2次派遣(20191126-30)

○全体をとおして

 11月は三度にわたって被災地の訪問を行っている。
元来11月には真備町派遣しか入っていなかったが、熊本派遣を入れた理由は「安永仮設団地」会長兼管理人のKさんをはじめ、一気に寂しくなった仮設住宅を支えるという目標を掲げてのことである。

 前にもお伝えしてきたように、この仮設住宅では孤独死(災害関連死)を出していない。これは、献身的にこの仮設住宅を支えてきた自治会長兼管理人のKさんのお働きがおおいにあってのことである。

 ところが、このKさんの奥さんが体調を崩されて入院となり、ここまでの顛末を見てきた隊員で話し合った結果、「皆で行けるときに訪問しよう」ということになり、7月の派遣以降それぞれに時間を作って訪問を重ねてきた。しかし、隊としても正式に訪問の必要性があると判断したため、隊長と相談の結果、派遣が決まった。
時間的なことや経済的なことを考えると「炊き出し」などは難しいため、お弁当を持って仮設住宅を訪問した。
仮設住宅では、被災者の方々が集まって熊本の郷土料理である「だご汁」を作って待っていてくださり、非常に良い雰囲気で会食の場を持つことができた。

 もちろんこの熊本派遣は、台風被害前の計画で、台風19号被害があったことは想定外のことである。
佐賀の武雄市で発災した「8月豪雨」についても、この熊本派遣に合わせて調査を行った。武雄市の災害は広範囲ではなく、今となっては目視では確認しづらいが、「おもやいボランティアセンター」で高齢者の方や体の不自由な方も多く被災されて未だに不自由されているとの情報を得た。
 炊き出しでなんとかお役に立たせていただけるとのことであったので、次回12月の熊本派遣に合わせて、佐賀での炊き出しを約束した。

 真備町「下有井女子会」では、大阪名物のお好み焼きを提供したが、藤原真一郎先生(大分県・田染教会在籍)から、唐揚げを提供したいとの申し出を受け、現地で調理まで行ってくださった。
 大分県は唐揚げが全国的に有名で、被災者の方々も喜ばれた。

帰阪してすぐに準備を整えて、東北に向かった。

 先遣隊の報告書に記載したように、台風19号の我々の支援先は宮城県・丸森町である。先遣隊が帰ってから報告会を開催し、最終的に支援先を長野県・穂保地区か宮城県・丸森町の二択に絞った。なかなか結論は出ず、最後は隊長の判断に委ねたが、しばらく腕を組み目を瞑ったあと、「宮城県・丸森町、、、」とだけおっしゃった。
私も「はい」とだけ返事をして準備を進めた。

 結果、宮城県・丸森町で避難者の方々をはじめ、役場の職員の方々からも大いに感謝されることになる。思っていたよりも支援が少なく難渋していたのである。

 炊き出しの内容については上記のものを提供し、「まるもりまちづくりセンター」にて行うことができた。避難者の方々は、朝食はパン1個、昼食はおにぎり2個、夕食は揚げ物一品とご飯の食事であり、暖かいものを食べて涙を流される方もあった。
 気候も非常に厳しく、11月下旬であったのに朝はマイナス5度の日もあり、日中でも5度以上に気温は上がらなかった。
 夕方の3時頃から一気に気温が下がりだして、暗くなるの早く、4時半には真っ暗闇になる。体も芯から冷え切るため、救援隊のエース隊員2名同行で行ったが、寒さのため手がかじかんで何度も道具を落とす姿を見た。私は東日本大震災以降、宮城県の寒さを知っているため、さほどでもなく、むしろ「どうしてまた宮城県に戻ったのか」などと考えながらも、どこか懐かしく感じた。

 みちのくボランティア隊(東北教区のボランティア隊)から人的支援をいただけて、各日1名づつ参加してくれた。それでも200人分の炊き出しを夕方までに作るとなると人手が足りない。

 夕方4時半頃になって、皆が休憩もなく作業をしているにも関わらず遅れていた。私は「あと1人やねん。あと1人足りんねんよな。なんでやろうな」と隊員に背を向けたまま話した。振り返って見ると皆頷いていた。
そして再度前を見ると、暗闇に大人の女性が1人と女子高生が1人立っていた。

 大人の女性は、私の胸元に名刺を差し出して、早く受け取ってほしいと促しながら、矢継ぎ早に話しかけてきた。
「実は、そこの〇〇高校の教員をしています。それでうちの生徒が台風被害のあとボランティアをしたくて、その受け入れ先を探していたのですが、高校生というハードルがあって、どこのボランティアも受け入れてくれなかったのです。ボランティアセンターにも行きましたがダメでした。それで、今日はここで炊き出しをなさっていると伺って、学校が終わって、ダメ元ですが二人で走ってきました。なんでもしますから、ボランティアさせてもらえませんでしょうか」と言われた。

 なんと、「あと1人でいいねん。あと1人やねん」と言った次の瞬間に人が現れる。

 隊員も皆驚きを隠せなかったが、私はやはり神様がついてくださっての活動であるということを実感した。正直、恐ろしかった。

 今後も力を尽くしていきたい。
 教区の先生方をはじめ信奉者の皆さま、ご協力くださる皆さまには、いつも暖かい励ましのお言葉やご支援を賜り、まことにありがとうございます。

 今後ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 11月度の活動報告とさせていただきます。

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