熊本地震第13次派遣(2017/4/17~21)

◎全体をとおして

 このたびの災害派遣が第13次となっていることに違和感があると存じますが、4月15日に「熊本地震復興一年祭」が木山教会(熊本県・益城町)で執り行われ、諸般の事情により白神隊長と日帰りで参拝したことを、第12次災害派遣とさせていただき、ここに報告をさせていただきます。
 一年祭の当日(平成29年4月15日)は、熊本地震よりちょうど一年の頃(余震の翌日、本震の前日)にあたり、土日ということもあって、空港から益城町までのタクシーやバスでの移動ということも混雑で検討がつかない状態にあったが、出発の数日前に、被災して仮設住宅にお住いのTさん(仮名・20代女性)と次回の派遣について話している際に、その話題になった。

途端に、Tさんは電話口で、
Tさん「は??いつ来ると?そんな、タクシーなんかその日につかまるわけなかばい。それよりも、竹内さん、なに水臭いこと言っとるん?」
私「・・・え?」
Tさん「今までさんざんお世話になっといて、そんな水臭いこと言わんといて。送り迎えくらい私にさせて!」と申し出てくれた。

私は、「これは金光教の行事だし、仕事もあるのに、悪いからいいです」と何度も断ったが、「隊長と来られるとやろ?私、仕事休むけん、私を使ってください!こんなときくらい頼ってください!」と押し切られ、隊長と相談の結果、お世話になることにした。
当日は、空港から木山教会までの送迎や混みあうからといって昼食場所の予約、また、次回派遣時「炊き出し」の広報、スーパーへの食材の予約など、地の利を生かした役割を買って出てくださった。
ここまでの熊本派遣における、被災者を代表してのお礼と受け止めさせていただいた。また、地元の方がここまでしてくださるボランティア団体は他にはないと自負している。

続けて、同17日からの「熊本地震」における第13次災害派遣では、金光新聞にも記載があったように、落語家さんとマジシャンの方がボランティアとして参加してくれて、沈んだ被災者に笑いと感動を与えてくださった。
白神紀美雄先生(大阪教会)より「落語家とマジシャンを連れて行って、被災地の方々に元気を出してもらいましょう。ボランティアとして行ってもらいます」との申し出を受けてのことであった。

殊に、19日には、私たちが活動拠点としている益城町安永仮設に隣接の空港保育園というマンモス保育園があるが、落語家やマジシャンが来ると聞きつけて、「年長の園児にだけでも、外からでいいので少し垣間見せてくださいませんか」という依頼があり、時計を見ると午後12時をまわったあたりであった。

少し被災地を見てきてくださいと言って、初めての白神隊員、佐藤隊員、落語家、マジシャンの4名に促したのだが、依頼があったので白神隊員に電話で事情を説明すると「すぐに戻ります。そういうことなら、当初の予定を変更して、もう一公演やりましょう」と即決で、保育園の園児向けの公演を追加してくださった。

子供たちは、落語を聞いては笑い、マジックショーを見ては驚き、バルーンアートでは皆がおみやげまでもらい、終始大喜びであった。引率の先生に伺ったところ「アレルギーもありませんし食べても大丈夫です」ということで、大阪名物「お好み焼き」を焼いて、少しずつ園児に食べてもらうと、園児たちは非常に喜んでくれた。園田隊員が持参した愛媛の名産「ポンジュース」も子供たちは一気に飲み干して笑顔を見せたのが非常に印象的であった。

この空港保育園は震災被災地のほぼ中心地にあり、地震で家が全半壊し、仮設住宅や、みなし仮設住宅から通う子どもが多くある。そんな辛い思いをした子どもたちの胸に一生残る思い出が出来たことが非常に嬉しかった。司会もボランティアに来た熊本県立大学大学院生のY氏が引き受けてくださり、ポテンシャルの高さを見せてくれた。
続いて行った二回目の公演も大盛況で、笑い声は仮設住宅の外まで響いてくるほどであった。

またこの日は、WCRP(世界宗教者平和会議日本委員会)主催の「熊本地震の追悼と鎮魂ならびに復興合同祈願祭」が木山教会(熊本県・益城町)を会場に仕えられ、救援隊監査の長である三宅光雄師が参列の後、安永仮設団地に駆けつけてくださった。
隊員一人ひとりには労いの言葉をかけられ、挨拶のなかでは「席を譲ればお礼を言われます。しかし、譲ったこちら側も席を譲らせていただけてありがとうございます。とお礼を申すことが出来ることが、信仰を持つ者と持たない者の違いです」とおっしゃり、「なにか私にも出来ることをさせてください」と言って、炊き出しの「焼きそば」の準備をご用くださった。

二日目の「落語とマジックショー」では、園田隊員が司会を務めた。熊本弁を交えた司会が被災者に強い印象を与え、講演後には「司会ご苦労様。熊本弁よかったよ」と被災者の方々が労ってくださる姿が印象的であった。

最後に、益城町安永仮設団地の自治会長であるHさんと話しているなかで、「ついに、近所の仮設住宅で孤独死が出ました。この先どうなっていくのでしょうか」と言われ、東北での経験を踏まえて対策や予防について話した。
東北での経験を踏まえると、今後仮設住宅では、孤独死やその他いろんな弊害が起こる危険性を孕んでいる。その一つひとつに対策を講じていくのは不可能に近いが、出来る限り私たちもお役に立たせていただきたいと願う。
教区の先生方をはじめ、信奉者のみなさまには、いつも温かいお祈り添えをいただき、このたびも無事に活動を終えさせていただくことが出来ました。本当にありがとうございました。
活動資金が乏しくなってきておりますので、なにとぞまたお祈り添えを賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

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