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平成28年度本科入学式学院長式辞

 大いなる天地のお恵み・お働きをいただき、立教百五十七年のお道の尊い歩みの中に、本日ここに金光教学院本科へのご入学、真におめでとうございます。
 また教務総長はじめご来賓の先生方には、それぞれに御用ご多忙の中にご臨席を賜り真にありがとうございます。この場より厚く御礼申し上げます。
 さて学院生の皆さん、ようこそお道の教師を志して下さいました、そしてようこそ入学して下さいました。甚だ僭越ではありますが、親神様に代わり、教祖様に代わり、金光様に代わり、皆さん在籍の教会長先生に代わり、全教に代わり、更にもう一つ全人類に成り代わりまして、改めて衷心より厚く御礼申し上げます。
 と申しますのも、どれ程尊いお道でありましても、またどれ程ありがたい教えでありましても、それを現し伝える人がいなければ、お道のご比礼も金光教の将来もありません。その意味から、一人でも多くお道の教師が誕生するということは、真にありがたいことであり、全教が願っていることであると、同時に全人類が待ち望んでいることであるとさえ、私は思わせていただくのであります。
 さて教師を志すということは、教祖様に神習い「世間になんぼうも難儀な氏子あり、取次ぎ助けてやってくれ」とのお頼みをわが身にいただき「生神金光大神取次を現すため、終生、教団及び教会の活動に従事する」という願いを立てさせて頂いたということであります。
 それも全教の熱き祈りと絶大なるご支援を受けいただきながら、教祖様が眺められたであろう、この大谷の里の大自然を私どもも眺め、直信先覚先師の方々も歩かれた、祈りのこもる道を、今また私どもも歩かせていただくということであります。 
 さらにお道の教師養成の働きは、今を去ること百二十二年前の明治二十七年、神道金光教会学問所として開設されたことに始まり、その尊い願いと働きは、一度も途切れることなく、連綿として今日の金光教学院へと、受け継がれてまいっているのであります。
 さてそれでは一体この学院で何を目指すのか、それは一言で申せば「神の願いに生きる私を目指す」ということであります。そのために教祖様ご生誕の地であり、お道開きの地でもある、ここ金光町大谷のご霊地で、「本部広前の御取次を仰ぎ、終生道の御用に立たしめ給わんことを祈りまつる」との祈願を込めつつ、本部広前の修行生として、日々教主金光様の御取次をいただき、信行に勤しみ学行に努めて、日常の起居一切を行じていくことにより、道の教師としての生き方と素養を身につけるべく、ともに取り組ませていただくのであります。
 この学院修行の実際は、皆さんにとっては決して楽なものではないでしょう。中でも一番の修行は、人間関係にあると思われます。それは第一に、一部屋二人もしくは三人の全寮制による集団生活であり、さらには十人十色と申しますように、いろんな方がおられます。年齢も、また生まれや育ち、環境も違います。さらに皆さん方が今日まで身につけてきたライフスタイルや価値観・癖、果ては趣味や嗜好に至るまで、すべてに違いがあるであろう、二十名の人による共同生活だからであります。
その中で共通点は一つ、みな神の氏子であり、お道にご縁を頂く者同士が「本部広前の修行生」という同じ立場に身を置くということです。そこでいかに祈りをもって、すべての事柄に折り合いをつけていくか、おかげを受けていくか、ということが問われるのだと思います。
 さらに学院の修行指針に従うことで自分を律していく稽古を進め、自分を見つめ自己の正体に目覚め、神様との間柄を知る、そのことをもって教祖金光大神様のご信心に神習いお道の教師としての生き方と素養を身につけようとするものであります。
そうかと言って、決して不安や憂鬱に思うことはありません。先輩の先生方もやってこられたことですし、どなたでもできます。求めるその気力と体力、そして祈ることさえ忘れなければ。


 第一、教祖様がお約束して下さっています。「お互いに、もとをとって道を開く者は、あられぬ行もするけれども、これから後の者はそういう行をしなくてもよい。みやすくおかげを受けさせる」と常に仰っておられたということですから大丈夫です。
しかも教主金光様が日々ご祈念くださり、さらには全教の教会長教師をはじめ全信奉者が祈りをかけてくださっているのですから。どうぞ、その自覚と自信と喜びを持って、安心して修行にお励み下さい。
 それも「自分でしようとすると無理ができる。神様にさしてもらう心ですれば、神様がさしてくださる」とも仰せですから、日々神様におすがりして、かけがえのない尊い今というご時節を大切にして、生涯の道の友となるであろう、志を同じくする同期生の仲間と共に、祈り合い助け合って、全員そろって修行成就のおかげを蒙られますようお祈り申しまして、私の式辞といたします。

平成二十八年五月十五日   
                       金光教学院長 堀尾 光俊