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信心を自分の言葉で

 金光教東京センターは2015年6月16、17日、マホロバ・マインズ三浦(神奈川県三浦市)を会場に、「信心の研鑽(けんさん)と信心の継承」をテーマに関東教区教師集会を開催し、教会長・教師56人が参加した。
 第一日目は西村夏夫先生(東京都本郷教会長)が「今、かく在るといふこと」、松本尚先生(埼玉県大宮教会長)が「われ以外みな師」と題してそれぞれ講話した。


 西村先生は、祖父の西村伝蔵師がなされた、お取次と教導によって人を助け、道を伝える(出社広前・弟子の養成)ご用の在り方に触れながら、「どう信心を伝えていくのかは重要な課題であるが、教祖様の信心の神観、生命観、人間観等をしっかりと頂き、自分の言葉で話すことが基本となる。現場ではあくまでも教会であり、さまざまな機会、ご縁を通じて得た内容を現場で示し、さらに研さんを深めていく。日々のお取次を基本にしながら、この地道な作業を教会活動の上に現していくことが必要である。保護司や宗教協力など地域への関わりを通して気づかされる教会、教団の課題を、いかに斬新かつ緩やかに、お道流に進めていくかが問われていると感じている」と述べた。
 続いて松本先生が次のように講話した。
 「平成20年、本部広前に参拝した私は、大宮教会布教16年のお礼と、難儀を抱えた近隣の方々が教会に参拝し、おかげを受けるようなお徳を頂くには、どのようにさせて頂いたらよいのかを、金光様にお取次願った。
 金光様は『お世話になるすべてに礼を言う心にならせて頂ければ結構でございます』とみ教えくださり、今があることにしっかりとお礼を申し上げてご用にお使い頂きなさいと、無量のありがたさとともに、明日への展望と元気を頂いた。
 今年で大宮布教23年、いまだ道半ばであるが、両親をはじめ多くの方々のお祈り添えを頂いてここまできた。これからもご用にお使い頂くとともに、次の世代に、この大宮布教を引き継いでもらいたいと願っている」
 第二日は、「信心継承に対する取り組み」をテーマに班別懇談が行われ、「家族そろっての参拝を促している」「子どもたちに祭典の意味、意義について説明している」「教祖がなぜ教祖になれたのか。それは、親が親が神参りをする姿を見てきたからである。皮膚感覚で伝わるものがあるのではないか」など、意見交換がなされた。