新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々の霊(みたま)のお道立てと感染された方々の回復、感染拡大の速やかな終息をご祈念申し上げます。そして、新型コロナウイルス感染症に立ち向かわれている医療従事者の皆さまに感謝申し上げます。

足利から世界を祈る

 金光教東京センターは2013年6月4日、金光教館イーストホールで関東教区教師集会を開催し、58人が参加した。
 講師の松田清隆先生(栃木県足利教会長)が「祈りを受けて」と題し、東京都銀座教会初代教会長・湯川誠一師のもとでの修業時代のエピソードや平和を祈る信仰実践などを次のように紹介した。


 「天地の親神様、教祖様、玉水教会初代、銀座教会初代先生の祈りを受け、折にふれて道付けをして頂いた。学院を卒業し、銀座教会から足利教会へ転籍することになったとき、先生から松田の家に行くのではない、金光大神の広前へ行くんだぞと、はなむけの言葉を頂いた。修業時代には、修行らしい修行やご用をしていなかったことから、しばらく銀座教会に日参し、ご神前裏の神饌室を心をこめて掃除をさせて頂いていた。
 昭和44年のある夏の日、帰りかけに先生がお広前に顔を出され、金光大神のお広前が足利にあることの神様の思し召しをはじめて分からせてもらったとおっしゃった。それは渡良瀬川流域の鉱毒被害のことであり、それを助けさせてもらわないといけないということだった。足利のお広前であんたから孫にかけて取り組んで欲しいと言われ、それから、天地書附と御神米を遊水池やダムなどに納めて毎月ご祈念に現場を訪れるようになった。そして、毎月28日の月例祭には、渡良瀬川流域の鉱毒の消滅、鉱毒によって亡くなられた方、さらには足利を原点として、世界の公害、日本の公害についてご祈念をさせて頂いている。
 平成16年からは、「世のため、人のため、わが身のためを思って、家業をありがたく勤めることができれば、それがおかげである。それが神の心にかなうのである」とのみ教えにもとづいて取り組んでいる。人の助かりをひたすらに願われた教祖様の思いを自分のご用の中身にしたいと思う」。
 質疑応答に続く班別懇談では、「それぞれの地域に教会がある意味を考える機会を頂いた」「すべてを純粋に受けられているのがすごい」「銀座教会初代の信心をわからせて頂いた」「師匠から受け継がれてきた信心の授受がわかりやすかった」などの感想がだされていた。

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